タネノオト 〜ヒヒキ マノスヘシ

カタカムナ相似象 宇宙の理・イキルにただいま寄り添い中

守られていく場所 開かれていく場所 生きている目線が変化する場所。 自分の内と外が交わる場所。妙に素直になれた大切な時間でした。

f:id:neverland2001:20190411081047j:plain

 

美しい場所に、神 宿ります。

ここに来るまで、歩き、岩のゴロゴロしたところを行き、海苔で滑り、

小さな崖を降り…

ようやく 岩場を回り込んだところで姿を現した立岩。

 

風は吹き荒れ、春なのに寒さは極め付けでしたけど

心も体も妙に暖かく

禍々しいものが全部、吹っ飛んだ感じです。笑

 

美しい場所に神宿

 

そう思った途端に、

この岩場で

遠くにある沖縄の斎場御嶽を思い出しました。

夏の空がぴったりな斎場御嶽

冬の寒空の下に広がるこの風景は、似ても似つかないのですが

歩いて 歩いて 回り込んで、滑って、

ようやくたどり着いたその場所で

つながっているんだなぁと深い思いが伝わってきました。

 

 

沖縄の「斎場御嶽

世界遺産になる少し前から

柵が作られ、駐車場が整備され、建物が建ち、

「祈りの場」が「観光の場」に変わっていくのを見ました。

 

2003年

最初に訪れたその場は

今では想像できない、草だらけの空き地に車を停め

人気のない静かで穏やかな時間をいくらでも味わうことができました。

 

それから、幾度となく訪れましたが

早朝でも、夜の闇の中でも

そこは、いつも開放的で、

海の向こうにある神の島 久高島を感じられる美しい場所でした。

 

世界遺産になることで、周りは整備され

訪れる人が増えることで、豊かになっていくのでしょうね。

私の足は遠のくようになりましたが、

この間も、斎場御嶽の前を通りすがった時、

たくさんの人で賑わっているのを見ました。

ふと、かつての、のんびりした時を思い出し懐かしく感じました。

 

f:id:neverland2001:20190411081825j:plain



この岩場で

斎場御嶽のような場所は、どこにでもあるんだなと思いました。

ひっそりと、佇み、自然と一体になれる場所。

生きている目線が変化する場所。

自分の内と外が交わる場所。

 

つまり、自分が妙に素直になれるところ。

 

f:id:neverland2001:20190411082906j:plain

 

角度を変えてみると、こんな風に見えます。

 

守られていく場所

開かれていく場所

 

そんな言葉が浮かんできます。

 

もしかしたら、

他の守るべき場所を守るために

その場は開かれていっているのかもしれないと。

 

「聖地」と呼ばれる場所は、その土地の人が

何世代にも渡って守り続け、存続させてきた場所。

大切なその場所がいきなり「世界遺産」になるには

大きな壁を乗り越えて、さらに、大きなものを残していくために

開かれた場になっていったのかと。

 

 

美しさの中に「かみ」の存在を感じます。

きっと、自然の深さや美しさは

心の美しさや

言葉の美しさ

意識の美しさともつながっています。

 

カミ 力(チカラ)の実態は存在し、

それがあると感じることで、

さらに強い美しさや優しさにつながっていく。

そんなことを思った、曇天の立岩でした。